オーガニックコットンは、地球にやさしい選択
Aspegrenのアイテムで使用しているオーガニックコットンは、環境に配慮した有機の農薬や肥料を使って、大切に育てられています。
オーガニックコットンといえば近年、衣服やキッチン用品といったアイテム選びの際に、よく目にするようになった言葉のひとつではないでしょうか。
しかし、きっとみなさんの中にも「オーガニックは高い」「普通のコットンとの違いが分からない」と思われる方がいるかもしれません。
なぜ、オーガニックコットンを選ぶことがそれほど大切なのでしょうか。
通常のコットン栽培が地球に及ぼす影響とは?
まずは、現代で広く行われている通常のコットン栽培と、それが地球に及ぼす影響について、簡単に知っておきましょう。
コットンは、日当たりがよくあたたかい場所を好み、水をたくさん必要とします。
現代の農業と同じく、一度にたくさん植える場合は、環境や虫に負けないよう、多くの化学肥料や農薬・殺虫剤を撒かなくてはなりません。
すると、コットンを育てる土地には、ずっと前から暮らしていた虫や微生物、それらを食べて生きる動物たちが住めなくなってしまいます。
世界で生産されているコットンは、すべての農地の2.5%ほど。しかし農薬・肥料の使用量は農地全体の6%に昇り、殺虫剤だけに限ると、なんと16%にまで及びます。
通常のコットン栽培を行うと、いかに多くの化学成分が土壌や生態系を乱し、環境への負担を強いているか、想像できるのではないでしょうか。
さらに、コットンを育てている生産者の身体にも大きな影響が及びます。作業の間じゅう、化学成分の入った農薬や殺虫剤を浴びた農家の多くが、今もさまざまな病気・障害に苦しめられているのです。
少し遠い場所での話のように思われるかもしれませんが、消費者としてコットンを手にする私たちにとっても、全く他人事ではいられない問題です。
水の話も忘れてはいけません。化学農薬・肥料を使ったコットンの栽培量が増えれば増えるほど、育てるために多くの水を必要とします。
私たちが地球で使える水は、全体のたった0.01%と言われています。しかし、現在のコットン栽培地のうち、57%は水の枯渇リスクが高い国・地域。コットンを育てるために水を使えば、その地で暮らす人々や生き物に必要な分が行き渡らなくなってしまいます。
ほかにも挙げればきりがないほど、さまざま問題を抱えているのが現代のコットン栽培。このまま続ければ、地球の環境や生産者の被害は、ますます大きくなっていくばかりです。
私たちが消費者としてできることは、出来るだけ通常のコットン栽培によって作られたアイテムを購入しないこと、ではないでしょうか。
オーガニックコットンを選ぶと、地球にやさしくなれる
ここまで、コットン栽培が環境や生き物に与えるダメージについてお話ししました。
次に、もし私たちがオーガニックコットンを選ぶと、どんなよいことがあるのか見てみましょう。
例えば、以下のようなメリットが考えられます。
- 化学成分の入った農薬や肥料を基本的に使わないため、周辺の生態系・生産者への被害の心配が少ない
- 水や土壌、空気を汚染するリスクが減る
- 通常のコットン栽培に比べて、使用する水の量が少なくて済む
- 通常のコットン栽培では十分な収入を得られない労働者の、最低限の生活を保障できる
私たちが日々の暮らしの中で手にするアイテムは、必ず地球の資源やエネルギーを使い、人の手によって作られています。
つまり、環境や働く人々に配慮のあるオーガニックコットンは、少しでも地球全体にやさしい選択だといえますね。
オーガニックコットンを選ぶときは、認証マークをチェック
最後に少しだけ、オーガニックコットンの選び方について紹介します。
現在の日本の法律では、厳格な「オーガニックコットン」の定義がありません。
そのため、本当に農薬や肥料を使っていないのか、生産者や周辺環境に十分な配慮がされているか、といったポイントが十分に検証できない場合があります。
そこでおすすめなのが、オーガニックコットンの栽培~製品生産を審査する、認証機関のラベルの有無をチェックすること。
例えば、Aspegrenではドイツの認証機関・GLOBAL ORGANIC TEXTILE STANDARDによる「GOTS認証」を受けています。
コットンの栽培地と周辺環境だけでなく、生産現場で働く人たちの生活環境や人権といった、幅広い項目を厳しくチェック。公正な審査に合格して、はじめて付けられる認証ラベルです。
暮らしに身近な素材かつ、一度購入すれば長く使えるのがコットンのいいところ。だからこそAspegrenのシンプルなアイテムは、長く使っても飽きがこないデザインと実用性が魅力です。
お買い物の際はぜひ、地球の環境や働く人たちに思いを馳せて、オーガニックコットンを選ぶようにしてください。
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